もくじ
解答解説
問題
(1)
(2)
(1)はただの解の存在範囲に関する問題.
因数分解も出来なさそうですから,解答のように端点の符号から中間値の定理を使うのは定石ですね.
中間値の定理を使うときには連続性への言及を忘れずに.
(2)からが整数問題で,考えることと言えばいつものこちら.
-
-
整数の基本3ヶ条とその利用
short summary! 約数・倍数関係 大小関係(不等式評価) 剰余系(合同式) の3つから攻める はじめに 今回は整数問題を解く上で理解すべき3つの性質をまとめます. これから整数問題を解く際 ...
続きを見る
- 約数・倍数関係に注目する
- 大小関係に注目する
- 余りに注目する
この3つのどれを用いて「整数の範囲を絞り込むか」が整数問題攻略の鍵となります.
実はこの問題,前回の阪大の整数問題とかなり考え方が近い問題です.
-
-
【難度A】演習5〜大阪大学・2010年〜
はじめに 大阪大学の有名な整数問題. 整数について習いたてではなかなか苦戦すると思いますが,しっかり取り組んで欲しい問題です. 今回の問題は,難易度Aです. ますプラの問題 ...
続きを見る
「割り切れる」というところは一見すると約数倍数関係や剰余系(今回は割る数が
しかし,実際に割ってみると,商も余りも整数かどうか怪しくなってしまいます.
ここでよく問題構成を見直す必要があります.
(1)(2)の順で出題されているなら,前の問いは次の問題の誘導になっていることがほとんどです.
(1)は(2)を解くために大学側が与えてくれるヒントなわけです.
『(1)をどのように使えばいいのだろう?』
『示したものが「不等式」なので,大小関係から絞り込みではないか』
と,正しい方針に至るわけです.
まず商を文字でおかなくては話は始まりませんから,これを
ただし,
「
解答
(1)
である.
(2)
が成立する.上式は
また,
が成立する.
i)
ii)
以上より