もくじ
解答解説
問題
図の正方形ABCD, AEFGにおいて,
3点以上が同一直線上にあるのは特別な状況.なぜなら,直線は異なる2点で決定するからです.
では,「ABCが同一直線上」をどのように示せば良いのでしょうか.大まかに以下の2通りと考えてもらえればいいと思います.
- 「直線の一致」と考える
直線AB=直線AC:ABとACが平行
直線AB上にCが存在する,など - 幾何から考える
メネラウスの定理,角ABCが180度,など
基本は,赤で示した通り①のABとACが平行と考えてもらえればいいでしょう.これが一番扱いやすいです.
(明らかな幾何の問題で誘導がついていると,②で考えることもあり得ます)
さて,今回の問題は正方形がたくさん出てきます.
一見すると幾何かな?という気がするのですが,
というわけで平行条件を考えるのですが,座標を置くには自由度が高すぎるのが問題になります.
そこで,複素数平面の利用を思いつけたかどうか.
「正
特に正三角形は東大京大を中心に多くの大学で出題されています.
Aで接しているのでここを原点にとり,まずはDとEの複素数をおきましょう.
この2つと「90度回転」の条件を用いて全ての点を表すことができますから,平行条件の立式をすれば完了です.
複素数平面においては平行条件を「実数倍」と捉えるのではなく,以下のように共役複素数を用いて表現すると楽に(他に文字を置くことなく式だけで)扱えます.(
解答
点Aを原点とする複素数平面で考える。Eを表す複素数を
である。ここで,
が成立しているので,
よって,
また,
ここで,
となる。よって,
から,